浪江町次期フェローの募集説明会・パート2
今日はコレ。
「浪江町の復興支援を支援する第二期フェロー募集」の説明会です。
福島県浪江町では、原発事故の影響で、全町民が町外避難を続けています。
そこで、タブレット端末を通して絆を復活させようという「タブレット配布事業」が進んでいます。その初年度の成果報告と、2年めの事業を支える人材採用の説明会を行いました。
っていうのは、22日と同じなんですが、今日は「キャプテン」吉永さんと役場の陣内さんを迎えての説明会。前回はビデオでしたが、今回も「ココだけ」の話があって、ビデオも若干一部を削っての公開となります。
さて、この浪江町での取組は、新しい復興の形として海外でも注目を集めています。
昨年にアメリカで開催された、市民によるIT活動の祭典「Code for America Summit」でも関係者(関&吉永)がゲストスピーチを披露。次期フェローも今年のAmerica Summitでデビューできるかもです。
何回も繰り返される失敗は、いい加減改善しませう。
さて、ちょうど昨夜の朝生では「原発事故の今」をテーマにやっていました。
結論出ないの分かっている朝生ですが、これがまた、ついつい見てしまう。で、ひとつ気になったことがありました。
被災者が、「国や東電は市民の声を聞かず、情報を隠し、あまつさえモルモットにしようとしている」と感情を吐露したことです。更にタウンミーティングの実施も、国から自治体に抑止が掛かるとのこと。
こういう対立構造では、何も解決しないことはもう分かっています。かと言って、個人個人が頑張っても、既存の組織や枠組みの中では、実質的に難しいことも多々あります。
それに対し、今回の浪江町プロジェクトでは、町と市民とITエンジニアが一同に会し、町民以外の一般の人も巻き込んでアイデアを出してもらって、町民の人が本当に欲しい機能や体験価値とは何かを追求しました。
個人でアイデアを出し、交換しあってブラシュアップし、チームを作って更に検討し、みんなで投票。そこで得票の高かったものを元に、ITエンジニアが実際にタブレット端末で動くアプリの試作品を作りました。
それをまた町民の方に使ってもらい、最終的には、町に代わってエンジニアが発注用の仕様を作成(←役場にITの専門家はいないから、普通は開発会社に丸投げするしかなく、この時点で既に画期的なのです)。
そんなこんなで、初年度の派遣者の残り期限が少なくなってきたので、次期派遣者の募集を行っているところです。
委細は個別でも説明します
合同説明会は終わりましたが、個別に話を聞きたい人がいたら、下記からお問い合わせ下さい。
http://code4japan.org/contact
追記1:今日の動画は、近日中に公開します。
追記2:動画の内容、特に質疑応答は出来る範囲で書き起こします。
オマケ・追加イベント決定!
説明会終了後のスタッフMTGで、4/4にイベントをやるのが決定しました。
場所は今、確認中なので未定ですが、この日程でスタッフ調整を始めたので、必ずやります。
普段、神秘の影に隠れている「浪江オールチーム」を可視化し、ステージに上って貰います。
今日も痛感したんですが、ちゃんと出てきて喋らないと、いい話(失敗事例や教訓、ノウハウなど)を持っているのに、伝わりません。
みんな忙しいから中々一堂に集めることは難しいんですが、ただ今、絶賛その他のスケジュールを移動してこの日を空けて頂く手配中です。
で、もうひとつ。
3月末をターゲットに、浪江アプリのソースコードをGitHubで公開します。
実は先日、和歌山県が国内の自治体で始めて公式アカウントを取得したってニュースになったんで、いやいや、こっちも負けてられんでしょうと。
向こうが県ならこっちは町です。つまりは「基礎自治体では日本で初めて!」というニッチで割った所で日本初を名乗り、その公式発表に噛ませて、いくつか企画を練ってます。
てことで、これまで、勿体無くもステルス状態で稼働してる浪江プロジェクトですが、この春はガンガン出していきたい。
という感じです。