ノンプログラマだけど Code for 日記

プログラマーじゃないけど Code for Japan / Tokyo の中の人が、IT×課題解決に取り組む界隈を勝手に綴る、完全なる非公式プログ.

googlインパクトチャレンジ 過去の受賞事例

過去の「googleインパクトチャレンジ」開催で受賞した事例集です。

元記事はこちら


助成金5000万円! Google インパクトチャレンジにチャレンジしよう。

 

Geledés Institute (Brazil)
ドメスティック バイオレンス(DV)から女性たちを守る
PLP 2.0プロジェクトは、世界中で家庭内暴力の犠牲となる女性を支援するアプリケーションを開発しようとしています。
現在、ブラジルはこうした暴力の件数が世界で最も多い地域の1つで、過去10年間に、国内だけで43,500人もの女性が殺害されています。
私達が開発するアプリケーションは、携帯端末に音声や映像を記録することで、事件の証拠を残します。それだけでなく、迅速な応答と支援を提供できる組織と犠牲者とを、直接接続します。
私達はこのアプリを使って、3年間で、100万人の女性が Maria da Penha法に規定される個人保護対策を利用できるようにします。それにより、ブラジルでの女性の殺人を大幅に削減する予定です。


Geledés Instituto da Mulher Negra - Desafio de Impacto Social Google | Brasil #PorUmBrasilMelhor - YouTube

 

SANA (India)
農村地域の生活を支える上下水道の水質管理システム
インドでは、全土の村で衛生的な飲料水とトイレの整備が遅れています。そのために死亡率の高い病気が流行し、生活環境が危険にさらされています。
私達SANAは、インパクトアワードの受賞により、太陽光発電のミクロイオン化浄水と生物消化テクノロジーを組み合わせ、地方の村における飲料水と下水処理のインフラストラクチャを改善しようとしています。
このシステムでは、現地の水源を浄化して清潔な飲料水を提供し、それによる排水を地域の新しいトイレに役立てます。SANAは3年間でインド全土の住民に5,400万リットルの安全な飲料水を提供し、10の村に生物消化式トイレを提供します。これにより、年間25,000人の健康状態が改善される予定です。


Social Awareness Newer Alternatives #MakeAnImpact #GoogleImpactChallenge - YouTube

 

CEO (US)
元受刑者の社会復帰支援
サンフランシスコの湾岸地域では、2013年に12,000人以上が刑務所に収容されました。しかし、それら元受刑者の約64%が出所から3年以内に、再び刑務所に収容されており、家族関係や地域社会の不安定化の原因になっています。
Center for Employment Opportunities(CEO)は、一時雇用や就職の斡旋を通じて、こうした人々のサポートを行っている団体です。
今後、CEOでは、デジタル業界での就職に備えるための技術的基盤を開発します。それにより、今後2年間で500人以上(オークランドで300人、サンノゼで200人)の元受刑者に一時雇用の機会を提供し、うち、280人に正社員の仕事の斡旋を行う予定です。


Center for Employment Opportunities (CEO) - Bay Area Impact Challenge - Top 10 - YouTube

 

Institute Zero to Six (Brazil)
テキスト メッセージを利用して子どもたちの成長を見守るプロジェクト
SMSBebêプロジェクトは、幼少期の子育てについて母親を支援することを目的とし、SMSのリソースを使って母親と連絡を取るものです。2000年のノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマンは、この発育段階への投資が、後年の社会に利益を還元するために重要であるという認識を示しました。より良い将来は、子育てから始まるのです。
このプロジェクトの目的は、長期的観点から、教育を通じて社会への実質的な利益を確保し、犯罪による社会的損失の削減につなげることです。


Instituto Zero a Seis - Desafio de Impacto Social Google | Brasil #PorUmBrasilMelhor - YouTube

 

WeFarm (UK)
農家同士が情報交換をして支え合うコミュニケーション プロジェクト
https://impactchallenge.withgoogle.com/uk2014/charity/we-farm

 

Apps for Good (UK)
実生活に役立つアプリの開発機会を子どもたちに提供する
CDI Apps for Goodは、問題を解決するデジタルプロダクトを生徒が自ら実際に作成することで、コンピュータサイエンスに変革をもたらしています。
Googleインパクトチャレンジの支援を受け、Apps for Goodは対象となる生徒を6,000人から17,000人に、対象地域を北アイルランドスコットランドウェールズに拡大します。さらに、2件の国際パイロットプロジェクトも展開します。


Apps for Good - Google Impact Challenge winners - UK 2013 - YouTube

 

Agastya (India)
地方の子どもたちに教育の機会を提供するバイク便サイエンス ラボ
インドでは、70%以上の子どもたちが、科学技術に関する教育の機会に恵まれていません。こうした教育は、今日の経済社会で必要とされる問題解決能力の育成に欠かせないものです。
Agastyaは、50万ドルの支援金により、科学の実験用具やデジタルリソースが不足している地方の子どもたちのために、バイク便サイエンスラボを実施します。このラボでは、訓練を受けた教師が最先端の技術を使って指導を行います。また、地元の教師たちにも科学の実験を授業に取り入れられるようトレーニングを行う予定です。
今後3年間で、Agastyaは地方の1,620の学校で、子どもたちや教師に科学技術の教育の機会を提供します。


Agastya #MakeAnImpact #GoogleImpactChallenge - YouTube

 

The Health Trust (US)
低所得地域に安全で健康的な食べ物を提供する取り組み
サンタクララ郡では、24%の子どもたちが健康的な食事をとることの難しい「食の砂漠」と呼ばれる地域で生活しています。一方、サンフランシスコの湾岸地域は、一年中作物の収穫ができ、広大な未使用の土地があり、都市部で農作物を育てる人々のネットワークもあります。
The Health Trustは、「Good. To go.(おいしくて、持ち帰れる)」プログラムの活動により、手頃な価格で農産物を販売する新しい方法を提案しています。このプログラムは、十分なサービスが提供されていない地域で、路上販売、店頭販売、直売市場などの形で広がっています。
The Health Trustは、今後2年間で22トン分以上の農作物を、サンタクララ郡の1万人の低所得地域の住民に提供していく予定です。


The Health Trust - Bay Area Impact Challenge - Top 10 - YouTube

 

The Fred Hollows Foundation (AU)
糖尿病による失明を防ぐための低コストのモバイルカメラ
国際糖尿病連合は、2035年までに世界中で5億9200万人が糖尿病にかかると予測しています。糖尿病は治療を受けずに放置すると、糖尿病性網膜症を発症し、失明に至ります。
The Fred Hollows Foundationでは、眼底の高画質写真を撮影して糖尿病性網膜症の診断を行うMARVINというタブレット端末を開発しています。MARVINは誰にでも操作することができ、遠隔地域に住む何百万もの人々にその場で検査と診断を行える手段を提供します。
私達は、今後3年間で200台のMARVIN端末を導入し、年間600万人に糖尿病性網膜症の検査を行う予定です。


The Fred Hollows Foundation - Google Impact Challenge | Australia - Finalist - YouTube

 

ZSL (UK)
野生動物保護に貢献するスマートカメラ
Zoological Society of London(ZSL)は自動センサーを備えた次世代カメラトラップを使って絶滅の危機にある野生生物の保護を改善します。
ZSLは2013年、Googleインパクトチャレンジの一般投票により受賞し、5台のカメラをケニアのツァボウエスト国立公園でテストしました。この夏には絶滅危惧種の密猟の阻止に役立てる計画を展開します。
南極でも既に5台のカメラを配置したテストに成功し、ペンギンのコロニーの保護と監視という、世界初の取り組みを行っています。


Zoological Society of London (ZSL) - UK Zoos & Animal Conservation

 

googleイノベーションチャレンジ 過去事例のまとめ

どれもシンプルに課題を設定して、シンプルに解決策を提示しています。

5000万円という助成で実際どこまで改善結果が見えるのかは、確実でない部分もあると思いますが、それ故の「チャレンジ」なのかなと。

関わったみんながチャレンジする、という位置づけで。

物事を適度に分解してシンプルに捉えるっていうのも大事なことです。僕らも日頃、どうしても「あれもこれも」となってしまいます。今回のような申請フォームを通すと、あらためてシンプルに捉え直せる機会になります。
 

さて、日本にもIT系の企業は無数にあります。膨大な金額をテレビCMに掛けている会社もたくさんあります。その極々一部を切り取って、こうした取り組みに続いて欲しい気もいたします。
もっとも根本的な理念に紐づくことなので、表面的に真似してみても続かないかもしれません。

Code for Japan自身、googleさんとyahooさんには非常にお世話になってます。フェローシップ事業では、SAPさんにお世話になっています。お金に限らず気持ちの部分の応援だけでも、ホント嬉しいものです。ということで、今後は純国産企業さんにも期待です(最後はやや強引)。 


Google インパクトチャレンジ 公式サイトは下記から!