ノンプログラマだけど Code for 日記

プログラマーじゃないけど Code for Japan / Tokyo の中の人が、IT×課題解決に取り組む界隈を勝手に綴る、完全なる非公式プログ.

課題がないの課題の23区。東京城西地区で新規ブリゲイド?「Code for Suginami設立準備会合」

Code for Suginamiの発足に向けた準備mtgに行ってきました。

参加者は、発起人の西村さんと、お隣の中野区から駆けつけた田島さん。

西村さんは、行政評価や選挙支援などをやってて、政治については研究者として非常に詳しい人。

田島さんも2月の知事選は家入さんをウォッチしてくれてたらしく、しばし選挙ネタでも盛り上がりました。もっというと家入キャンプのエンジニアチームに共通の知り合いがいたり、そこで使ったシステムを知悉してたり、なんだもう仲間じゃん、的な距離感で。

ちなみにCode for は政治的には中立を旨とするので、特定政党に偏ることはしませんが、政治や選挙は社会活動とは切り離せません。包括的にはコミットして行きたいなあと(個人的には)思っています。また、そこに取り組むブリゲイドも(後述しますが)複数あります。

 

さておき、杉並区の課題っていうのは「課題がない」ってことなんですね。

■ 23区という都心型自治体でこそ、出来ることがあるかもしれない

杉並では、ちょうど今年、区長選がありました。しかし、あまりの争点のなさに、傍から見てもげんなりしてしました。

そもそも23区は基本的にお金があるため、行政側に危機感がそれほどないと言われています。東京一極集中の流れの中で、産業基盤はどこもそれなりに持っているので、財政的に困窮がありません。

もちろん区によっての差はあったとしても、原発事故で全町避難が続く浪江町や、赤字が回復しても緊縮予算の下で医療費や生活保護に苦しむ千葉市限界集落を抱える地方の自治体などとは、かなり環境条件が異なります。

さらに、規模(人口)が多すぎて簡単に転舵できない面や、あくまで特別区であり、一般の市よりも首長権限が弱い面もあると言います。市以上に、都が親会社で区が子会社という関係です。

鯖江や武雄といったIT先行地域は、いずれも人口数万程度の小回りの効く行政市。千葉や横浜も個々の◯◯区というより、市のイニシアティブに存在感があります。

このような理由から、23区はオープンデータ/ガバメントへの出足が遅く、行政と連携出来るラインも見つけにくいのが実情です。

 

■ 東京のCode for は、城西地区が熱くなる?

オープンデータ/ガバメントについて、東京の場合は、市部が23区に先駆けて動き出しを始めています。

23区に比べると、相対的に人口が少ない、産業的な基板が弱い、行政がリーダーシップを発揮しやすい、何より一歩早く課題に直面している、ためと思われます。

中でも八王子が先頭を切り、それに近隣が続く気配。つまり東京は「西の方から開けていく」感じになっているかも。

西と言えば、その市部に隣接する23区の西の方、つまり城西と言われる杉並、中野、練馬、世田谷などが期待の地域に思えます。

 

実際、その中で世田谷は一足早いスタートを切っています。既に拠点を作って定例でmtgを開いており、年明けからはコード書きも始めるようです。

ちょうど12月は衆院選をネタにmtgをしていたので、ホントは城西同士でコラボ出来ると面白いのですが。


Code for Setagaya | Facebook

 

■ で、杉並どうする?

話を戻して。

杉並は何をどこから始めようかという話です。

Code for の要件としては、政治的に(可能な限り)中立、市民を巻き込む(何をやるか以上に仲間集め)、戦わない(批判や攻撃に繋がることはしない)、という立て付けを説明し、マッピングパーティや5974アプリなどを薦めたりしました。

ちょうど田島さんがOSMのマッパーでもあったので、AED保育所MAPの事例を引いたり、城西地区は戦前のままの町並みが残って道も複雑だったりするので、地図情報の整備は必要性がある、なんて話にもなりました。

逆に、税金の可視化は、それを見て「この使い方はけしからん」と使われる可能性があるかもね、という意見も出て、「その発想はなかったな」と思ったり。

いずれにしてもキーワードは「シビックテック」です。これ、ホントに的確な訳語がないので当面原語ママで使おうと思っていますが、実際「シビックとテック」で地域課題を解決なので、どちらも外せないものであり、とくにテクノロジーについてはしっかり考えていく必要があるものです。

■ まずは、国際オープンデータデー。

今の時期だと、来年の2/21のお祭りに合わせて企画を立てるのがスタンダードですが、ちょうど西村さんがその日、豊田市にいるってことで、そこで開催されてる中京大のイベントに参加することで相成りました。


あなたの街は?オープンデータデイ2015 開催地登録状況(20141208版) | オープンデータとオープンガバメントを推進する Open Knowledge Foundation Japan

 

とりあえずはそこに参加して、「Code for Suginami」としては、3月以降に活動開始ですかね、という感じでの締めとなりました。

年明け以降、Japanでも月次の活動を更に活発化させるので、そこに来てもらってもいいですし。

あとは練馬あたりで動きが出ると、城西地域で広域活動できるかもしれないな、とか思ってみました。

いかがでしょう?練馬ないし、城西地域で「シビックテック」に関心ある方は、ぜひCode for Japanのイベントに顔出ししてみて下さいませ。

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